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STORY
 

余白の家は、一軒の家からはじまりました。
 

もともとは、
家族のために建てられた一軒の家でした。

 

家族が暮らし、庭をつくり、季節を過ごし、
長い時間がここに積み重なってきました。

 

年月が経ち、家族の暮らし方も変わり、
やがてこの家は空き家になりました。

 

それでも、
庭の景色や、ここに積み重なった時間には、
今もこの家らしさが残っています。

 

この家を、ただ片づけて終わらせるのではなく、
もう一度、人が入ってこられる場所にしてみよう。

 

そんなところから、余白の家ははじまりました。
 

新しいものをたくさん加えて、
完成された場所をつくるのではなく、
ここにあるものを生かしながら、
少しずつひらいていく。

 

誰かが本を持ってきたり、
ものをつくったり、
お茶を飲んだり、
話をしたり。

 

そこに人やものや時間が重なっていくことで、
この家がまた、次の時間を持ちはじめる。

 

余白の家は、
最初から決められた形のある場所ではありません。

 

ここに集まる人、それぞれの時間が重なりながら、
少しずつ、この場所のかたちがつくられていく。

 

家族のために建てられた一軒の家が、
これから、みんなの家になっていく。

 

余白の家は、
​まだはじまったばかりです。



2026.3.19

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